退去費用が高額で払えない場合は？分割は可能？相談先は？

退去費用が高額で払えない場合はどうすれば良いのでしょうか？

実際、賃貸契約をした場合は、事前に敷金を払っているので、逆にお金が戻ってくるのではと期待している方も多いと思います。

でも、いざふたを開けると高額な退去費用を請求されたら、焦ってしまいますよね。

ここでは、退去費用が高額になってしまうケースや払えない場合の対処法についてお伝えしていきます。

退去費用が高額になる理由

敷金を払っていない場合

基本的に退去費用で請求される金額は、実際に掛かった修繕費用から敷金の額を差し引いた金額ということになります。

しかし、もし敷金をほとんど払っていなかった場合は、退去費用がその分、高額になってしまうことになります。

故意な過失があった

退去費用は、基本的に普通に使っていれば、高額な費用を請求されることはありません。

よく、退去時には、「現状回復が基本」と言われるので、入居した状況にしないとダメなのでは思う方もいるかもしれませんが、そこまでの状態に戻す必要はありません。

普通に使った通常消耗の分に関しては入居者が費用を払う必要はないからです。

しかし、その一方で、

• タバコによるヤニ
• 子供の落書き
• 壁や床に傷をつけたり穴を空けたりしてしまった
• ペットがつけた傷
• ちゃんと掃除をしていなかったために発生したシミやカビ

というような入居者の過失があった場合は、その分が修繕費用に追加され退去費用が高額になるケースがあります。

退去費用の支払い期限はいつ？

退去費用は、実際に修繕を行った上で、最終的な金額が確定するようになります。

ですから、退去費用をいつ払うか気になるところですが、大体、退去してから約1ヶ月後に、新しい家の住所へ請求書または見積書が届くようになります。

そして、そこに支払い期限が記載されているので、それまでに支払うということになります。

退去費用を踏み倒しするとどうなる？

退去費用を踏み倒ししたらどうなるのでしょう？

この場合は、まず大家さんや管理会社から少額訴訟を起こされる可能性があります。

また、賃貸契約を結んだ際に、保証会社を利用していた場合は、保証会社が代位弁済を行なうようになります。

そして保証会社が本人に対して、請求を行なうようになります。

さらに、その段階で、ブラックリストに載ってしまうため、次回、賃貸を行なう際、保証会社を利用すると、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

そして、今後、新たな家に住もうとする際のトラブルの原因となってしまいます。

このように退去費用の踏み倒しをしようとすると、何かと面倒なので、基本的に退去費用は支払う方向性で話を進めていくようにしましょう。

退去費用が払えない場合は？

しかし、それでも退去費用がどうしても払えないケースが出て来ます。

そんな時は以下のような対処法があります。

管理会社や大家さんに相談する

提示された管理費用に対して、納得が出来なければ、管理会社に話して、値段が下がらないか交渉をするという方法があります。

実際、退去費用は以下のような項目から構成されています。

• ハウスクリーニング
• クロス張り替え
• 畳表替え
• 襖張替え

この明細を見ていると、

クリーニング代や補修費用を見てみると、なぜここまで払う必要があるのではないかというものもあるはずです。

そこをつきつめながら、交渉をすると値段が下がる場合も出て来ます。

分割払いが出来ないか相談をする

もし、それでも退去費用が安くならない場合は、次に分割払いが出来ないか交渉をしてみるのも良いでしょう。

ただ、この時、気を付けないといけないのは、管理会社や大家さんがどのように出るかしっかり見極める必要があるということです。

もちろん、気軽に分割払いに応じてくれる場合もありますが、場合によっては、「分割払いには応じられない。ちゃんと払わないと訴訟をおこすぞ」と脅されることもあります。

ですから、支払いの交渉は慎重に行なうようにして下さい。

消費者センターに相談する

もし、大家さんや管理会社に交渉をしても、話がうまくいかず、トラブルになってしまった場合は、消費者センターに相談するのも良いでしょう。

具体的には、最寄りの消費生活センターや国民生活センターに相談をするという形になりますが、こちらから連絡をするようにして下さい。

最寄りの消費者生活センターの情報や国民生活センターの連絡先

ここで、具体的なアドバイスを受けた上で、改めて交渉をすると、劇的に退去費用が下がる場合もあります。

カードローンを利用する

もし、手元に退去費用を払うだけお金がない場合は、キャッシングなどカードローンを通じてお金を借りて、支払うという方法があります。

実際、退去費用を払わないと余計なトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。