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年金暮らしをしている方がお金が必要になった場合、ご年齢によっては通常のカードローンを利用できない場合があります。
そういった場合に年金を担保にお金を借りる方法があります。
具体的には、
- 独立行政法人福祉医療機構の年金担保貸付事業
- 日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資
の2種類があります。
これは年金の前借制度とも言えます。
ただ、日本政策金融公庫の場合は、主に共済年金を受けている方、すなわち公務員だった方に限定されてしまうところがあります。
ですから、ここでは福祉医療機構の年金担保貸付事業を中心としてその概要をお伝えしていきます。
目次
福祉医療機構の年金担保融資
基本情報
融資対象者 | 厚生年金、国民年金、船員保険年金などの支払いを受けている方(証書を持っている方) |
---|---|
融資金額 | ・10万円~200万円(ただし、資金用途が生活必需物品の購入の場合は10万~80万円) ・受給している年金の0.8倍 ・1回あたりの返済額の15倍以内 |
金利 | 2.1%(平成29年9月1日現在) |
返済方法 | 支給される年金から指定の額を差し引(定額返済額の上限は年金支給額の1/3以下)く |
連帯保証人 | 必要(信用保証制度の利用も可能) |
融資までの期間 | 4週間程度 |
福祉医療機構の年金担保融資のメリット・デメリット
メリット
福祉医療機構の年金担保貸付の最大のメリットは、2.1%と非常に低金利だということです。
通常のカードローンだと、年金受給者はお金を借りること自体が難しいというのが現状です。
そういった中で年金を担保にすることによって、これだけの金利でお金を借りられるというのは年金受給者によっては非常にありがたい話だと思います。
また、年金担保融資は年齢制限がないという点でもメリットが大きいと言えます。
デメリット
追加融資を受けられない
福祉医療機構の年金担保貸付は、追加融資を受けることは出来ません。
ですから、再度お金を借りたい場合は、いったん、全額を返済する必要が出て来ます。
年金の受取額が減る
当然ではありますが、年金を担保にお金を借りている間は、年金の支給額の一部がその返済に自動的に回されてしまうため、収入が減ります。
1回あたりの返済額の上限は年金支給額の1/3(下限は1万円)となっており、年金受給者の生活が困窮しないように配慮はされています。
しかし、収入は確実に減るので、最初にきちんとシミュレーションをした上で利用するようにして下さい。
審査に時間が掛かる
福祉医療機構の年金担保貸付は申込みをして、審査を経て、最終的に融資を受けられるまで約4週間掛かります。
通常のカードローンであれば、即日融資が可能なところもありますが、こちらの制度は時間がかかるので、余裕を持って申込みをする必要があります。
日本政策金融公庫の年金担保融資
日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資については概略だけお伝えしておきます。
融資対象者 | 恩給や災害補償年金を受けている方 | 共済年金や厚生年金(共済組合が支給する厚生年金)を受けている方 |
---|---|---|
融資金額 | 250万円担保する年金の年額3年分以内 | 250万円(担保する年金の2年分以内) ※資金の使い道が生活資金の場合は100万円 |
金利 | 年0.36% | 年1.76% |
返済方法 | 恩給や共済年金から返済 |
年金担保貸付制度は廃止の方向へ
実は、年金担保貸付制度は2010年の事業仕分けで廃止になることが決定されました。
(具体的な廃止時期はまだ確定していません。)
実際に年金を担保にお金を借りる人達の中には、返済が出来なくなって破産したり、生活保護を受けるようになったりする人達も少なくはないからです。
ですから、逆の観点から見れば、年金担保融資は、そういったリスクがあることを事前に認識した上で、利用していくべきということになります。
年金受給前であれば通常のカードローンで
この年金を担保にお金を借りる方法は、あくまでも既に年金を受給している方が対象となります。
ただ、年金をまだ受給していない方であれば、69歳ぐらいまでであれば、通常のカードローンを利用することも可能です。
もちろん、原則として年金ではなく通常の仕事での安定した収入が必要となって来ますが、もし仕事を続けていらっしゃる方は、そちらの方も活用してみて下さい。
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