健康保険証だけでお金を借りることは出来ないって本当？

キャッシングやカードローンを利用する場合、基本的には免許証の提出を求められますが、免許を持っていない人もいらっしゃいます。

その場合、健康保証証だけでもお金を借りることは可能なのでしょうか？

ここでは健康保険証を使ってお金を借りる場合の注意点について解説をしていきます。

健康保険証は本人確認書類として使える？

カードローンを利用する場合、最低でも本人確認書類が必要となってきます。

本人確認書類として有効なのは、基本的に免許証やパスポートなど顔写真のある身分証明書です。

特に免許証は住所も印字されているので、本人確認書類としては一番適切だと言えます。

ただ、免許証もパスポートもない場合、健康保険証でも大丈夫なのでしょうか？

この場合、例えば、プロミス、アコム、SMBCモビットは健康保険証も本人確認書類として認められていますが、アイフルでは健康保険証は使用不可となっています。

つまり、カードローンの会社によって対応は変わってくるので、健康保険証が本人確認書類として使えるかは、事前に必ずチェックするようにして下さい。

保険証のみではカードローンの申込みは可能？

次に、気になるのは保険証のみでカードローンからお金を借りることが出来るかという点ではないでしょうか？

保険証のみでお金を借りることができない

実は、平成28年(2016年)10月1日に犯罪収益移転防止法という法律が施行されて、顔写真のない本人確認書類を金融機関に提示する場合は、

• 別の本人確認書類(住民票の写し等)
• 現住所の記載がある公共料金の領収書等

を追加で提示することが義務付けられるようになりました。

そのため、現在は、インターネットを通じた手続き場合、保険証のみでお金を借りることは出来なくなっています。

こういった事情があるため、健康保険証を使ってお金を借りたい人は、カードローンの会社から指定された追加書類を提出するようにして下さい。

収入証明書の問題

さらに、消費者金融の場合、貸金業法によって以下の条件を満たす場合は本人確認書類だけでなく収入証明書の提出が求められてしまいます。

• 1社の利用限度額が50万円を超える場合
• 複数の貸金業者からの借入額の合計が100万円を超える場合

ですから、逆に他社から借入がない場合、借入れ希望金額を50万円以下にすれば、収入証明書不要でお金を借りられるということになります。

(ただし、消費者金融によっては独自のルールを設定していたり、審査の事情によって収入証明書の提出が求められる場合もあるので、ご注意下さい)

ちなみに銀行のカードローンの場合は、貸金業法の適用外となっているので、厳密にこのルールを守る必要はありません。

しかし、最近は自主規制で50万円を超える借入に対しては収入証明書の提出を求める銀行も増えています。

健康保険証のコピーでお金を借りる

健康保険証が本人確認書類として使える場合、保険証の原本を提出する必要はなう、コピーがあれば十分です。

特にWEBサイトで申込をする場合は、健康保険証をスキャナーやスマホのカメラで画像化して送ることによって手続きを行なうことが出来るのでとても便利になっています。

ただ、先ほどもお伝えしたように健康保険証を身分証明書として使う場合は、プラスαの書類が必要となってしまいます。

他人の保険証でお金を借りることは可能？

実際、こういった話を聞くと、

「他人の保険証でお金を借りることだって可能なんじゃないか？」

「保険証で悪用されるケースもあるんじゃないか？」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

確かに以前は、健康保険証のみでお金を借りられやすい時代もがありました。

しかし、現在は、健康保険証のみでお金を借りることが出来ないので、基本的に難しくなっています。

さらに、万が一、他人の保険証と他の有効な書類を入手して、申込みが出来たとしても、後でバレた場合は、有印私文書偽造などの刑事罰が科せられてしまいます。